修行と息抜きと睡眠

過去の自分と未来の自分へ残す記録

外国語習得を通して広がる世界

お題「#この1年の変化」

 

2020年春、初めての緊急事態宣言で不安な毎日に、中国語の勉強を始めた。

始めた理由はたいそうなものではなく、「なんとなく英語以外の外国語をひとつ学んでみようかな~」という軽い気持ちだった。

 

なぜ“英語以外”なのかというと、今さら英語勉強を始めるというのが少し気恥ずかしかった…というのと、なんだか英語を話す人がキラキラと眩しく見え、私はそこに到達できない。となんとなく悟ったから。

選択肢には、インドネシア語ベトナム語もあったが、直前に「三国志」にハマったばかりだったから。たったそれだけの理由で中国語を選んだ。

 

まあ、少しかっこつけた理由を他にも挙げれば、「英語を使える」というスキルが2020年には特別なものではなくなっていたから。

もちろん私は英語を1ミリも使えないが…。今から英語を勉強しても先人たちに追いつくには途方もない時間がかかる。

しかし今中国語を始めれば、社会で必要とされる人材に早くなれるかもしれない。と思った。

 

2018,19年頃から、ファッションやメイクで“中国ブーム”が始まっていて、私が勉強を始めた時点でも「もう遅いかな…」という気持ちはあった。

しかし何事も、始めるのに遅すぎることはない。行動した人から順に勝っていく。今思えば、あのとき始めて正解だった。(後に続く人が負け、ということではない。行動できずにいる人は敗者だ。)

 

さて、こうして勉強を始めようしたはいいが、緊急事態宣言中で外出自粛の毎日。大好きな大型書店もショッピングモールもみんな臨時休業していた。 何のために東京に移住してきたんだ…!!という個人的な怒りはさておき、はて、どうやって教材を探したもんか…。

考えあぐねた結果、YouTubeで学ぶ手段を取った。

 

YouTubeには中国語学習者向けの良質なチャンネルが多く存在する。私はまず #李姉妹ch に行きついた。中国語を勉強している日本人なら知っている方は多いだろう。私もすぐに彼女らの人柄や投稿動画に魅了され、中国語のみならず、中国文化全般に強い興味を持つようになった。

次にNHKラジオ講座の「まいにち中国語」を始める。私の中国語学習スタートが4月から、この番組も4月からの新番組なので、運よく同時スタートできた。基礎の基礎の基礎からじっくり同じペースで進めることができた。

 他にオンラインレッスンを受けたり、HSKの試験勉強をしたり、いろいろ手を出した。テーマからそれるので、具体的な勉強方法は後日改めてまとめる。

 

それから1年弱経ち、新型コロナウイルスパンデミックで世界が大きく変化した。良いニュースでも悪いニュースでも、アメリカや中国などの大国の名前を聞かない日はない。

私の想像では、この窮屈な毎日はあと2年ほど続くだろう。あと2年、技術発達のスピードが凄まじい現代で、これから中国はどう成長していくだろうか。圧倒的な量とパワーで進展していく中国は、まだまだ“退化”することはないだろう。

このペースでいくと、10年後「中国語を使える」というスキルはもはや特別なものではないと思う。今でさえ話者が続々と増えているのだ。英語と中国語どちらも使えるトリリンガルが当たり前にいる世の中になっているかもしれない。

 

言語というツールは、世界を見る目を変えてくれる。言語はその地域の文化や習慣、宗教などが深く関わっている。文法を学ぶと、話者の国民性というか、ざっくりとした性質を感じ取れる。フレーズを知れば、どういう感性で、どういう思考で生きているか感じ取れる。さらに、読んだり聞いたりできるようになれば、その言語で発信されている情報をキャッチすることができる。

これほど視野が広がる便利なものが他にあるだろうか。

 

これまで、語学勉強は退屈でつまらないものだと思っていた。しかし習得の先に広がる世界を想像するだけで、意欲が湧いてきます。

これが私の #この1年の変化

 

まだまだ基礎も固まらないまま中級に足を踏み入れようとしているレベルだが、まったく無知だった0の状態から1に成長した。三国志の登場人物は一人も知らないし、中国の都市名も北京と上海くらいしか知らなかったほどの人間が、だ。 

これを2,3,とレベルアップしていって、流暢にコミュニケーションをとれる自分になろう。

2021年も自分のペースで、自然な習得を目指す。